煎じ薬の煎じ方

漢方煎じ薬の煎じ方

漢方薬は本来、刻まれた生薬を煮込んで煎じ液を服用していただくものですが、近年、エキス剤・丸剤・シロップ剤など多くの剤型の漢方薬が製造されて、煎じなくても手軽に服用できるようになりました。ですが、煎じ薬で調合出来る処方であれば煎じ薬を服用していただきたいと考えています。そこで、漢方煎じ薬はどのようにして煎じて服用すればよいのかををご紹介します。

煎じ薬の調合

煎じ薬の調合方法(音量を小さくしてください)

煎じ薬については、煎じ薬とはでご説明しております。

煎じ方

①まずは、調合

これは、8種類あるけれども「六君子湯(りっくんしとう)」という胃腸薬(中医学では補気健脾薬といいます。)。

真ん中が、生姜、一番上が人参、時計回りに茯苓・半夏・陳皮・炙甘草・大棗・白朮でれぞれ1日分に必要な分量を測りました。

②ヒートパックに詰める

生薬をそのまま煎じると後で煎じかすの処理が大変なので、1日分ずつ茶色の袋に詰めてこのまま煎じます。

③用意するもの

土瓶・水500ml・煎じ薬

土瓶をお勧めしていますが、IHヒーターが普及して土瓶がつかえないため、ステンレスでも煎じていただいています。ですが、鉄瓶・アルミニウム・銅を原料として作られている鍋ややかんは使用しないでください。

お水は天然水でも良いのですが、外国の硬水は使わないでください。イオン水など特殊なお水も避けて、水道水(塩素を除く簡単なろ過装置を通すといいですよ)をご利用ください。

土瓶に水と煎じ薬を加え、はじめ強火で沸騰したら弱火にして30分間煮込みます。

④出来上がり

写真の量は、煎じた量の約半分(100ml)です。ちょっと煮込みすぎました・・・

服用方法は、一日量(煎じ薬1袋分)を食前に1日2~3回にわけて服用していただきます。どうしても、食後になってしまう場合や食後がお好みの場合は、食後30分以降に服用するようにしていただいています。

六君子湯は、補気薬なので甘くて少し生姜のピリッとする感じがあり、甘さを感じさせる匂いがします。香りは炙甘草の匂いが強いかもしれません。

⑤保存方法

煎じ終わった漢方薬は、湯飲みに入れラップをして冷蔵庫で保存してください。服用する際には電子レンジで1分ほど温めて服用してください。

⑥煎じかすは・・・

煎じ終わった後の生薬は水を含んでかさが増しています。生ごみで捨てていただいて構いませんが、プランターやお庭で園芸をされているならば、天日干しをして肥料としてご利用できます。また、処方によっては入浴剤としてご利用できます。

こちらは、煎じかすを天日干ししてコーヒーミルで砕いたものです。プランターなどに入れて肥料としてご利用いただけます。


本格的な漢方薬を試したい、エキス剤を服用してるがなかなか結果が出ない方は、お気軽にご相談ください。