産後の慢性疲労と体重増加

ご相談内容・お悩み

(女性.40代)
1年前から、倦怠感が強く、一日中眠気が起こっている。また、産後に体重が5kg増加しているのでダイエットもしたい。

漢方服用経過・その後

慢性的な疲労・体重増加は、中医学での「痰飲(たんいん)」と呼ばれるものが原因であると判断し、化痰剤と呼ばれる処方に血行を促進させる漢方薬を一緒に服用していただきました。

14日後、眠気がなくなり日中の行動が苦にならなくなった。その一か月後、調子が良くて漢方薬を服用しなかったら倦怠感があらわれたので服用を再開。その後も、調子が良くなり、服用を忘れたりと繰り返していたが、どんなタイミングで漢方薬を服用すればよいのかをご自分で判断し健康管理を続けていました。

薬剤師からのコメント

女性の体質は、7の倍数で変化すると言います。また、女性は出産を境に体重が増加したり、皮膚病で悩んだり、便秘になったりと体質が変化することがあります。

出産による体質変化は人それぞれですが、この方の場合は、身体の「津液」を調整するバランスが乱れたために倦怠感と体重増加があらわれました。津液が停滞してしまい「痰飲」というものを作りやすくなった体質を動かす漢方薬を服用したので、一時的に流れが良くなることで調子が良くなるのですが、1カ月くらいでは体質を整えることができないので止めると症状があらわれてしまいました。

漢方薬の服用期間の目安は、体質改善の期間である4~6カ月が理想です。その間に調子が良くなって止めてしまう方もいますが、繰り返さないためにも体質改善の期間は服用を続けることをお勧めいたします。

(津液について)
津液は、からだに必要な水分のことを指します。具体的なイメージとしては、唾液、胃液などの消化液など体内で分泌される液体のことです。「津」と「液」は別の意味があり、「津」はサラサラしてからだを潤し、「液」は少し粘り気があり、関節や臓腑などに存在し潤いを与えています。一般的には区別せずに「津液」と呼んでいます。

 


(お薬を安全に使うために)
漢方薬も「医薬品」です。どのような薬でも副作用のリスクがあります。正しく使わなければ思わぬ副作用を引き起こすことがあります。そのため、服用の際には必ず、専門家から適切なアドバイスを受けて安全に服用いたしましょう。