陰陽五行説とは何か(陰陽論)

陰陽五行説を知ろう(陰陽論)

陰陽五行説は、中医学の基礎となる古代の中国自然哲学です。これは、陰陽論と五行説の2つから成り立ち、漢方診断・治療方針・養生において大変重要です。

陰陽論とは

陰陽論は、世の中に存在するすべてのものには、「陰」「陽」の2つの要素から成り立っているという考え方です。

具体的にどのように分けられているのかを見ていきましょう。

陰陽は互いに対立しているものですが、一方があるから他方が存在するといったように、相手なしには存在することができない相互依存の関係でもあります。

興奮 亢進 軽い 六腑
抑制 衰退 重い 五臓

陰陽は絶えず変化し、一定の段階・時期になると、それぞれが反対方向に転じるとされています。

具体的には、昼間の長さと夜の長さの変化で、陰陽が釣り合っている状態は「春分」と「秋分」とされています。

「春分」を境にして1日の太陽の出ている時間の方が夜よりも長くなります。そして、ピーク(夏至)を迎えた後は徐々に日照時間が短くなり、「秋分」を境に今度は、日照時間が夜よりも短くなっていくのです。このことを「陰陽転化」と呼んでいます。

陰陽のバランスが大切

すべての物事に陰陽が存在しますので、人の体にも存在しています。
健康であるというのは体の陰陽のバランスがとれている状態です。逆に不健康な状態・何かの症状が続いている状態は、陰陽のバランスが崩れている状態であると考えられます。

陰陽バランスの崩れが一時的である場合は、バランスを整えようとしての正常な反応であるため無理に急いで治療をすることは却ってバランスを乱してしまうことになります。

例えば、インフルエンザの発熱・古いものを食べた時の下痢や嘔吐・膀胱炎の時の頻尿などがそれにあたります。ただ、本質的な治療(菌に対しての抗生物質など)は必要な場合があります。

漢方治療では、病状が体質的バランスを崩して起こしているのか、整えようとしているための一時的な症状なのかを見極めて対策を考える必要があります。

それが、漢方治療が表面的な治療というよりも根本治療であると言われている所以で、相談・カウンセリングのための時間が必要なのです。

五行説について