自律神経失調症に伴う高血圧

自律神経失調症に伴う高血圧

ご相談内容・お悩み

(50代・男性)
以前より、自律神経失調症で悩んでいた。精神的ストレスやショックなことがあり血圧が上昇、耳鳴り、緊張、不安があり数カ月仕事を休職することになってしまった。前に漢方薬を服用して体調が良くなった経験があるためまた、漢方薬を試してみたい

漢方服用経過・その後

漢方薬は煎じ薬をまずは1週間試していただきました。
服用した晩から睡眠が良く取れて、精神的に落ちついた。いろいろとお話をしたいということなので、漢方薬は1週間ごとに調合しご来店いただき、現在の状態と過去の詳しい状態をお伺いさせていただきました。
数か月後には、血圧が安定し体全体的にも安定してきたということで、ここ数年、エキス剤にして服用を続けていただいています。

薬剤師からコメント

高血圧症の対策と言えば、降圧剤(血圧を下げる薬)が西洋学的な考えですが、漢方医学では、器質的な異常がない場合、血圧が上昇しているのは体の中で乱れた異常な状態をただそうとしてあらわしている正常な状態と考えることができます。

 

血圧を下げるには;
塩分のとり過ぎ、野菜・果物の不足、肥満、運動不足、多量飲酒などの生活習慣は血圧を上昇させます。これらに当てはまるものがあればぜひ改善に取り組みましょう。さらに高血圧の人はかかりつけ医の判断で必要があれば服薬治療の対象になることがあります。多くの研究で血圧を下げると放置した場合よりも循環器病の危険度が大きく減ることが示されています。(健康寿命をのばそう>生活習慣を知ろう!>血圧サイトより抜粋)

 

高血圧症の90%は本態性高血圧症と呼ばれ、主に生活習慣に原因があるため根本的な改善は生活習慣の改善となります。この方の場合、精神的ストレスや疲労が原因となっていたため血圧だけを下げるのではなく、漢方薬で自律神経をととのえることを考えていただきました。現在は、健康維持・未病対策のために漢方を愛用していただいています。

(お薬を安全に使うために)
漢方薬も「医薬品」です。どのような薬でも副作用のリスクがあります。正しく使わなければ思わぬ副作用を引き起こすことがあります。そのため、服用の際には必ず、専門家から適切なアドバイスを受けて安全に服用いたしましょう。