中医学について
漢方薬、中医学の特徴
中医学と漢方
中医学(ちゅういがく)は、数千年にわたって発展してきた中国の伝統的な医学(治療哲学)であり、中国の歴史と文化に根付いた古代の医学体系で、その治療方法には、薬物療法、鍼灸療法、マッサージ(按摩)、気功、食事療法、運動療法などが含まれます。
日本で、漢方という言葉は、江戸時代から使われるようになった日本独自の呼び名です。江戸時代にオランダ医学が日本に入ってきてそれを「蘭方(らんぽう)」と呼び、それと区別するために、これまで使われてきた医学を「漢方(かんぽう)」と呼ぶようになりました。
漢方というのは日本独自の呼び名、それは中国伝統医学が日本の風土や気候、日本人の体質や生活習慣に合わせて独自に発展してきたものです。中国では日本で発展した伝統医学のことを漢方と呼んでいます。
整体観(せいたいかん)
整体観とは、病気の診断や治療,予防や養生をするときの基本的な考え方です。
人は自然界の一部であり、季節や天候などの自然の変化に対して影響を受けながらも調和を取っています。人の体内も様々な臓器・組織から構成され、それらが相互に影響し合いながら調和を取っているという考え方。
例えば、頭痛がするときには西洋医学では鎮痛剤を用いて痛みを楽にする方法が一般的です。それに対して中医学では痛みが起こっているのは、身体バランスのどこかに乱れが生じているために痛みが起こっていると考え、そのバランスを整えることを中心に治療する考え方。
弁証論治(べんしょうろんち)
西洋医学でも中医学でも、病気の治療を行う時に必ず必要なことは、「診察」「診断」です。
中医学では「診察」「診断」することを「弁証(べんしょう)」といいます。
弁証は主に4つの方法で行われます。
- 望診:目で見る
- 聞診:耳と鼻で聞く
- 問診:状態を聞く
- 切診:脈や腹部、患部に触れる(当薬局では行えません)
当薬局では3つの診察方法によって、一人ひとりの全身状態について総合的に判断し「証(しょう)」を決定します。
この「証」が西洋医学での病名・診断名となります。
導かれた「証」に従い、論理的に治療方針を立てることを「論治(ろんち)」といいます。
未病先防(みびょうせんぼう)
中医学の最大の特徴が「未病先防」という考え方。
病気を治療する前に、そもそも病気にならないように身体を整え、病気になってしまっている場合は悪化を防ぐことが大切であるという考え方。
特に現時点では検査をしても明らかな病気と診断されないが、からだや精神に具合が悪いところがある状態を「未病(みびょう)」「半病人」「半健康」などと呼びます。
この状態になる原因を放置すると「病気」と診断される状態に進行すると考え、中医学ではこの「未病」の状態から改善することを「未病先防」といいます。現代医学での早期発見・早期治療は中医学の考え方となります。
漢方治療のご相談はみなみ野漢方薬局へお気軽にお尋ねください。
漢方治療を始める方のきっかけは・・・
- いろいろと検査をしてみたがどこにも問題が見当たらない
- 治療を続けていたが、良くなったり悪くなったりの繰り返し
- 数年間同じ治療を続けていても、治療を止めると再発する
- 病院に行くまでもないが、なんとなく”からだの調子が悪く”悩んでいる
- 今のからだの不調をどこに相談したらよいか悩んでいる
- 漢方薬を飲んでいたが、自分の体質に合った漢方薬を服用したい
- 漢方薬は体質改善できると効いて試してみたい
- 西洋治療の副作用対策に良いと効いたので併用したい
- 友人、家族が漢方を飲んで体調が良いので自分も試してみたい
など、様々な理由から漢方を始めようと考え、ご来店やお電話(042-638-8860)
・メールの相談(mail@minamino-kanpou.com)をお受けします。