「脂漏性皮膚炎」漢方で改善

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ご相談内容・お悩み

(女性.50代)
皮膚科より脂漏性皮膚炎と診断され、ステロイド治療をしていたが、思うような結果が出ず顔の赤み、かゆみが改善されない。最近は抗生物質とローションの治療

漢方服用経過・その後

当初は脂漏性皮膚炎だったのかもしれませんが、酒さ様皮膚炎に移行してしまったのではないかと考えられました。これは以前も同様のご相談がありました。

漢方薬は煎じ薬を2週間服用していただき、2週間目にご来店いただいたときにお客様だと気づくのが遅くなるくらい赤みが引いていました。

ご本人も服用の翌日から明らかに変化があり、身体の痛みが減ったことで睡眠も良くなったと喜んでいただきました。

薬剤師からのコメント

以前も書きましたが、赤み・かゆみの対症療法の最前線は現在も”ステロイド剤”なのですが、長期使用することの目的や使用方法を間違えてしまうと治療を長引かせるだけでなく、別の皮膚病を患わせる危険があります。(ステロイド治療を否定しているわけではありません

皮膚病の漢方治療の基本は「扶正袪邪」。赤みやかゆみは身体にある「邪」を外に追い出したいという生理反応。

この方の場合、赤み・かゆみの邪は「湿邪」「熱邪」が停滞していることが主な原因。湿・熱邪ともに取り除き、正気を補うことで新たな邪を作らせないようにする漢方薬で改善されていきました。

ご相談の初め、顔の赤みをマスクで隠していましたが、赤みが引いてマスクをしなくても外出できるようになったので、とても喜んでいただけました。当店にご相談いただき漢方を服用したことがきっかけとなり、改善への道が開けてよかったです。

”酒皶(さ)様皮膚炎 症状は、中年女性に好発し、不適切なステロイド外用による副作用の代表である。原因は、ステロイド外用薬の長期使用による表皮委縮、血管拡張などの副作用が基本となる。治療はステロイド外用剤を中止する。(あたらしい皮膚科学;(株)中山書店より抜粋)

(お薬を安全に使うために)
漢方薬も「医薬品」です。どのような薬でも副作用のリスクがあります。正しく使わなければ思わぬ副作用を引き起こすことがあります。そのため、服用の際には必ず、専門家から適切なアドバイスを受けて安全に服用いたしましょう。