授乳をすると不安感が強くなるのはなぜ

授乳をすると不安感が強くなるのはなぜ

お客様から授乳中のお嬢様のことで質問を頂きました。

「授乳をすると不安感が強くなり、落ち着かなくなる」とご相談を受けたそうです。

母乳で育てたいのだけれども、授乳していると不安が起こってきて授乳を止めたくなる。これは「産後うつ」と呼ばれる症状なのだろうか。

心療内科に相談した方が良いのだろうか。

同じ授乳中のお母さんに相談してみたら同意していただけたので、授乳中はこんなことが起こるものなんだと言っていたそうです。

なんでこんなことになるのかしら・・・・

中医学では、お嬢さんの状態は「気血両虚(きけつりょうきょ)」と呼ばれる状態であり、授乳をすることで特に「血虚」が強くあらわれている状態です。

母乳は、「血」の一部であり授乳すると体の「血」が少なくなります。

すると「血」の不足が起こっていることを表現しようとして、

「不安、動悸、あせり、緊張、イライラ、不眠」といった精神・身体的症状が現れてきます。

「産後うつ」は育児に対しての精神的悩みや心配・不眠が原因している場合もありますが、中医学的には身体的虚弱(気血の不足)が精神症状を引き起こしていると考えますので、

不足している「気血」を十分に補うことで、精神症状を和らげることができるのです。

「気血」を補う漢方薬は授乳中でも服用できます。

また、
・母乳の出が悪い方
・乳腺炎を起こしやすい方

のための漢方薬もありますので、お気軽にご相談ください。