10月6日(日)漢方セミナー報告

10月6日(日)漢方セミナー報告

先日、10月6日(日)午後1時より、多摩中医薬研究会主催「妊娠力を上げる漢方セミナー」が開催されました。

第1部 妊娠率を上げる漢方の有効性について

【講師】矢内原ウィメンズクリニック院長 黄木詩麗医師
HP:https://www.yanaihara.jp/

黄木先生は、通常診療の他に、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療、漢方薬を用いる治療、食事栄養、エクササイズなどの生活習慣指導で患者さんに寄り添った診療を行っています。

講義の前半は、不妊の原因や検査と治療について動画を交えながら解り易く丁寧にご説明していただきました。

後半は、漢方薬を服用している方の妊娠率・受精率・回収卵数、良好胚獲得率などの有効性を示すデータをスライドで見せていただき、不妊に関わる最新の話題と治療についてもご紹介いただきました。

第2部 赤ちゃんを迎える体作り

【講師】イスクラ産業(株)中医学講師 戦冬雲先生

戦先生には、昨年も講師をしていただき今年もパワフルな講義を披露していただきました。

妊活は不妊治療のことを指すのではなく、「妊娠について正しい知識を付け、自分の身体の状態を把握し、妊娠するために前向きに活動すること。将来、自然に妊娠しやすくするためのカラダ作りや生活スタイルを整えること」である。

不妊の悩みを持ち、漢方薬局の相談やクリニック等を受診する年齢は年々上昇しています。数十年前までは35歳以上は高齢出産と言われてまれでしたが、今では35歳以上の相談が当たり前のようになってきました。

しかし、女性の閉経年齢45歳~55歳と以前と変わらず、37歳以上になると妊娠率が急激に低下する事実は今も変わりません。

戦先生は、高齢になっても安定した妊娠・出産を迎えるためには「腎」の働きを補うことを強調してお話ししていました。

第3部 ディスカッション

ディスカッションは2名の講師と東西薬局グループ代表 医学博士 猪越英明先生と町田漢方サロン こころ代表 薬剤師 川那辺貴弘先生を交えて、事前に頂いていたお客様からの質問にそれぞれ丁寧に回答いただきました。

あっという間に、16時30分になりセミナープログラムが終了いたしました。ご来場いただいたお客様にアンケートにお答えいただき最後までご清聴いただきまして感謝申し上げます。

アンケートの一部をご紹介

・漢方からの妊活へのアプローチを考えたことがなかったので勉強になったし、選択肢が増えました。

・実際に漢方がどの程度有効性があるのか知らなかったので、実際のデータを交えて聞くことで併用して内服する重要性について認識することができた。

・いろいろと勉強になったのですが、欲を言えば漢方の処方の具体的な流れや飲み方の概略溏、項目があるとうれしかったです。

・妊娠に至るまでの動画は、とても感動しました。また、病院で聞く話とは違って、いろいろと為になるお話、また迷いもあったが、気持ちの面で前向きになれたのでありがたかったです。

・色々と知らなかったことがあったので大変勉強になりました。

・西洋医学と東洋医学療法の観点からのお話が聞けて興味深かったです。

・体質改善が妊活力につながることを知ることができてよかった。食物から改善することを知れてよかった。

・普通に生活しているだけでは聞けないお話が聞けた。今後どうしたらよいかも分かったので良かった。

他にも丁寧な回答をたくさんいただきまして有難う御座いました。


多摩中医薬研究会では、漢方セミナーを通じて多くの方に有益な医療・漢方情報を提供し、中医学の普及活動を行っています。また来年もセミナーを予定していますので、ホームページ、twitterの情報をチェックしておいてください。