西洋医学で治らないのに、どうして漢方でよくなるのか

西洋医学で治らないのに、どうして漢方でよくなるのか

先日お客様との会話の中で、自分がどうして漢方に興味を持ったのか、今漢方セミナーに通っているお話などを聞かせていただきました。

会話の中で、お客さまが漢方医学に興味を持ったのは、西洋医学でよくならなかったのに、どうして漢方薬で改善できたのだろうかという疑問でした。

その本質を知りたいと思い、様々な書物を読んではみたもののいまいちイメージがつかないということでした。

そこで、同じような疑問を持っている方もいらっしゃるだろうと考え、少しでもその疑問にお答えできればと思い記事にさせていただきます。

漢方薬は何を改善するお薬なのか

西洋薬でよくならないのに、漢方薬でよくなったのなぜか!!

それは、

「漢方薬は、病人を治したから~」

「・・・・・?」

そうです。

漢方薬は「病人」をみて「病人」を治療し、

西洋薬は「病気」をみて「病気」を治療するのです。

別の表現をすると、西洋薬は病名が同じであれば、だれが病気になろうとも治療方法が変わることはありませんが、漢方薬治療では、だれがどのような病状をどのような経過で起こしているのかが治療を決める指針となるため病名を知りたいというよりも、これまでの経過と病状と病人の体質を詳しく知りたいのです。

そのために、漢方相談・カウンセリングという形で時間をかけて「問診」を行っているのです。

人はなぜ病気になるのか

なぜ人は病気になるのかを考えたことがありますでしょうか。

なにも原因がなく病状がおこることはありません。

「病状はすべてストレス反応なのです」

ストレスとは・・・

ストレス理論では、いろいろな出来事と、人間の行動や心身の反応との関係を、次のように説明しています。

人間は、人生の中で様々な出来事(ストレッサー)に遭遇するが、その遭遇した出来事が自分の対処能力を超えた脅威であると感じる時に、ストレス反応と呼ばれる症状や行動を生じさせます。

つまり、症状(ストレス反応)は「異常な状態に対する正常な反応」であると理解することできるのです。


・血圧の上昇
・頭痛
・かゆみ
・しびれ
・ふらつき
・食欲不振
・下痢

これらの症状は、これ自体が病気の原因なのではなく、乱れた状態を正そうとしている「結果」にすぎないのです。

しかし、これらの症状をこのままにしておくのは、ただつらいだけでそれ自体がストレスとなり悪化していく心配がありますから、症状を軽減させる必要はあります。

西洋薬で治らなかったのに漢方薬で治ったのは

西洋薬で「症状(病気)」を改善することが必要だったのではなく「体質(病人)」を改善することが必要だったからではないでしょうか。

前述したように、対処能力を超えた脅威であるストレスが症状(ストレス反応)を引き起こすのですが、体質が変化すると対処能力が低下したり過剰に反応するために様々な症状を引き起こすのです。

漢方薬は、体質を整えることによってストレスに対して対処する能力を整えることで改善します。

そのために、問診・カウンセリングにおいて病状からこれまでの経過・体質・舌の状態などを確認させていただいているのです。


・西洋治療が長く続いている方
・病状があるが病名がつかない状態の方
・なんとなくいつもの自分の体調と違うと感じている方

体質を整えて、これからに備えていきましょう。いつでもお気軽にご相談ください。