花粉症対策はお早めに

花粉症対策はお早めに

毎年2月中旬からゴールデンウィーク前までは「スギ花粉」が飛散し、花粉症でお悩みの方が増えてきます。抗アレルギー剤を服用して対策を取る方が多いのですが、薬の種類によっては眠くなる・のどが渇くなどの副作用があらわれてきます。また、妊娠中や授乳中、普段飲んでいるお薬との相性などで抗アレルギー剤を服用できない方もいます。

漢方薬での花粉症対策は、眠くならず、他のお薬との併用もできて、妊娠中や授乳中でも安心して服用できるお薬です。

症状(タイプ)に合わせて漢方薬を選び、つらい時期を乗り越えていきましょう

タイプ別花粉症対策

漢方での花粉症対策は、「症状の緩和」と、症状が出ないよう強いカラダを作る「体質改善」が基本です。

同じ花粉症でも、人によって症状の起り方は異なりますので、自分の状態・体質を見極めた適切な対処が大切です。

タイプ別特徴と漢方処方例をご紹介いたします。

風寒タイプ

(主な症状の特徴)
・くしゃみ
・鼻づまり(寒いとひどくなる)
・水っぽいサラサラの鼻水

●身体が冷えているため水分代謝が低下しやすい。身体を温めて余分な水分を取り除くことがポイントとなる

(よく使われる漢方薬)
頂調顆粒、葛根湯加川芎辛夷、小青竜湯、桂枝湯、麻黄附子細辛湯

風熱タイプ

(主な症状の特徴)
・くしゃみ
・鼻づまり(暖かいとひどくなる)
・粘りのある鼻水
・目の充血やかゆみ
・のどの痛み

●鼻の炎症を抑えることがポイント

(よく使われる漢方薬)
天津感冒片、涼解楽、鼻淵丸、辛夷清肺湯

鼻の通りがスッキリする漢方薬

脾虚タイプ

(主な症状の特徴)
・鼻水の量が多い
・目の腫れ
・むくみ
・頭重
・身体がだる重い
・胃のむかつき
・食欲不振
・軟便

●胃腸が弱いため、水分代謝が落ちているタイプ、胃腸を整え「湿」を除くことがポイント

(よく使われる漢方薬)
勝湿顆粒、瀉火利湿顆粒、五苓散、二陳湯

漢方で予防(体質強化)

中医学では、花粉症は「風邪(ふうじゃ)」が花粉を運び、体内に入り込むことで起こる症状と考えます。こうした邪気(じゃき)の侵入を防ぐ役割を果たしているのが、身体に備わる「衛気(免疫力)」です。

衛気は、身体の表面を覆い、邪気の侵入をブロックするバリアのような存在。また、身体に起きた不調と戦い、回復させるエネルギーでもあります。その為、衛気が充実していれば、花粉の侵入を受けにくい強い体質に。また花粉症を発症しても、回復が早く、軽い症状で済むのです。

衛気の充実した身体を保つためには、まず衛気を全身に巡らせる「肺」を強くすることが大切。肺は乾燥すると働きが落ちてしまうので、空気が乾く秋から冬は、特に意識して体内の潤いを養いましょう。

また、衛気は体内の「気(エネルギー)」の一つで、主に食事の栄養から生み出されます。そのため、日ごろから「脾胃(胃腸)」を健やかに保ち、しっかり栄養を取ることも大切です。

 

風邪をひきやすい体質におススメの漢方薬

健康(薬草)茶で対策

漢方処方の他に、健康(薬草)茶をご紹介いたします

菊花茶

目のかゆみや充血におススメの薬草は「菊花」。

枸杞の実と一緒にお茶としての利用がお勧め。急須に一つまみの菊花と5~6粒の枸杞子を入れて、熱湯を注ぎ2分ほど蒸らしてからご利用ください。少し苦味のあるお茶ですが慣れてくるとおいしく感じます。

ナツメ茶

生薬名「大棗(たいそう)」。薬膳ではよく利用される薬味で、パンやお菓子を手作りしている方はレーズンの代わりに購入される方もいます。免疫力・抵抗力を高め、胃腸を調子を整え、利尿効果にも優れています。

菊花同様に急須に1さじ入れ熱湯を注ぎ3分ほど蒸らして服用してください。ホワイトリカーに漬けてナツメ酒として利用されている方もいます。


花粉症は、治らないと言われていますが、花粉症治療ではなく他のお悩みで漢方薬を服用している方の中には花粉時期に症状が軽減した方、花粉症にならなくなった方が見受けられます。

漢方薬は、身体のバランスを整え体質を強くしてくれます。身体に様々な不調がある方は漢方薬で体質を整えることがお悩み改善の近道です。