体調不良を改善するために大切なこと
頭痛、肩こり、めまい、ふらつき、のどの違和感、かゆみ、痛み、鼻水、頻尿、不眠など、様々な体調不良のため、漢方のご相談に来られる方が多いのですが、すべての方に必要な体質改善のポイントをご紹介いたします。
体調不良の原因は何か
頭痛、めまい、痛み、かゆみなど様々な症状は、何が原因として発症していると思いますか。
その原因が例えば”雨や低気圧”であったとき、その地域の方全員に同じ症状が起こることはありません。なぜでしょうか。
発症のきっかけは個人の特有の原因だから・・・・・?
でも同じ症状で悩んでいる方もいます。
症状を発症する人とそうでない人の違い、それが病気や体調不良の原因なのです。
体質の違い
同じ条件でも、症状を発症する人もいればそうでない人の違いは、「異なる体質」であるから。
人はそれぞれ固有の体質を持っています。100人いれば100人の体質・個性・性質があります。
同じ症状でも、人によって微妙に違いがありますが、症状を大きな分類に分けていくことで治療の方向性を決めるのが中医学では「弁証論治」、西洋医学では「病名」となります。
中医学と西洋医学の大きな違いは、西洋医学は病気に視点を置いていますが、中医学は病人に視点を置いているところが大きく異なっています。
その為、漢方薬治療は「体質改善」治療と言われているのです。
体質改善のポイント
漢方治療(体質改善)は、生活習慣や病状・体質などをお伺いして治療方針・漢方処方を決定します。
この時の問診(カウンセリング)や舌診がとても大切なのですが、基本に戻ると改善するべき大切なポイントが見えてきます。
それは
健康な人でも、糖尿病、高血圧、肝臓病、肥満などの生活習慣病、皮膚病・アレルギー、腎臓病、不妊症など様々な病気や悩みがありますが、全員に共通していることは、飲食物を生命のエネルギー源としているところです。
飲食物が人間の身体を作り、動かしている動力源
その食べ物から、健康を考えるのが薬膳。
飲食物も大切だが脾胃はもっと大切
五臓六腑の「脾胃」は、飲食物を受け取り、消化・吸収・排泄を行い、身体に必要な「栄養物質(気血水精の源)」を全身に運ぶ大切な臓腑です。
身体によい飲食物を取ることはもちろん大切なことですが、それを受け止めエネルギーに変えていく「脾胃」の働きはもっと大切なのです。
生活習慣や飲食物を見直すのと同時に五臓六腑の「脾胃」の働きを漢方薬で整えてあげるとお悩みの症状や病気の改善につながっていきます。
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