唾を飲み込むと”のど”が痛い。漢方おすすめ風邪薬
つばを飲み込んだ時にのどに痛みが・・・。
この後、痛みがひどくなり鼻水、熱が出て「カゼ」引いてしまった。
こんな時に役立つ漢方薬をご紹介します。
イスクラ涼解楽T(りょうかいらく)
(効能効果)
かぜによりのどの痛み・せき・口(のど)の渇き・頭痛
(用法用量)
大人(15歳以上)1回1包
15歳未満7歳以上 1回1/2包
7歳未満5歳以上 1回1/4包
上記の量を1日3回、食前に水又は白湯で服用してください。
(容量・価格)
12包入り 1800円(税抜)
(販売元)
イスクラ産業株式会社
ゾクッと来たら”葛根湯(かっこんとう)”はとてもなじみがあるのですが、
風邪症状のはじめにのどの違和感や痛みから起こる風邪もあります。
そんな時にお勧めなのが「イスクラ涼解楽T」
葛根湯と一緒にご家庭に備えてほしい常備薬
私は、のどの痛みがあり「いやだな」と感じたときにすぐに服用し、寝る前にも1包。
朝起きたときに、つばを飲み込んで痛みがまだある時は、その日に3回服用。
早く対処すれば、次の日にはのどの腫れ・痛みが軽減して治っています。
是非、ご家庭の常備薬の一員に加えてあげてください。
成分解説
成分名 | よみ | 植物の部位 | 効能 | その他 |
金銀花 | きんぎんか | スイカズラ科、スイカズラのつぼみ | 解熱、消炎、解毒、利尿 | 同植物の茎・葉を乾燥させたものを忍冬(にんどう) |
連翹 | れんぎょう | モクセイ科、レンギョウの果実 | 解熱、消炎、排膿、解毒、消腫 | 鑑賞用に植栽され、小さな黄色の花が鮮やかに咲きます。 |
桔梗 | ききょう | キキョウ科、キキョウの根 | 袪痰、止咳、排膿、消腫 | 秋の七草のひとつ。 |
甘草 | かんぞう | マメ科、甘草の根 | 鎮咳、袪痰、健胃、緩和 | |
薄荷 | はっか | しそ科、薄荷の地上部 | 解熱、発汗、健胃 | メントールが主成分。ペパーミントやスペアミントと同属植物 |
淡豆豉 | たんずし | マメ科、大豆の種子を加工して蒸したもの | 消炎・解熱・鎮静・利尿・健胃 | |
牛蒡子 | ごぼうし | キク科、ゴボウの果実 | 解熱、利尿、解毒、消腫 | 乳腺炎に良く使用される。苦い |
淡竹葉 | たんちくよう | イネ科、ササクサの全草 | 解熱 | イネ科のハチクの葉である竹葉とは異なる植物 |
荊芥 | けいがい | しそ科、荊芥の花穂 | 解熱、発汗、解毒、止血 | 薄荷、牛蒡子が辛涼解表薬に対し、荊芥は、桂皮や葛根と同じ辛温解表薬 |
炎症を鎮め、解熱、解毒を目的とする生薬で配合されています。
葛根湯が、風寒(ふうかん)の邪に侵されたときに使用するのに対して、イスクラ涼解楽Tは風熱(ふうねつ)の邪に侵されたときに使用します。
セルフメディケーション
セルフメディケーションは、
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」
と世界保健機関(WHO)は定義しています。
いつもと同じような風邪症状は、セルフメディケーションで対策をすることが大切です。
・いつものお薬が効かない場合
・いつもよりも症状が重い場合
・いつもの風邪症状と他にも症状がある場合
・解熱したけれども再び発熱をした場合
・のどの痛みが食事をしても軽減しない、食事できないほど痛い
・38度以上の発熱と咳、悪寒がある時
などがある場合には、すぐに医療機関を受診して下さい。
常備したい漢方薬・健康食品
葛根湯(かっこんとう) | 寒気がして、首筋がぞくぞくする時に、 |
イスクラ涼解楽T(りょうかいらく) | のどの痛み、腫れを感じたら |
麻杏止咳顆粒(まきょうしがいかりゅう) | 気管支炎、咳に |
板藍茶・のど飴(ばんらんちゃ) | (健康食品) 風邪のはやる時の健康維持・対策にお勧め |
その他、症状に合わせて、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)がおすすめですが、かかりつけ薬局を見つけていつでも相談できるようにしておくことが大切です。
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