胆石、泌尿器結石の民間療法(ウラジロガシ)

胆石、泌尿器結石の民間療法(ウラジロガシ)

民間薬と漢方薬の違い

漢方薬は、一部の処方を除いて2種類以上(多い処方では21種類)の生薬が決められた分量で組み合わされています。この組み合わせは、多くの条件・理論によって最大限生薬が活かされるように配合されています。
その為、その配合が他と区別できるように固有の名称である『処方名』が付けられています。
例えば、葛根湯(7種類の生薬が配合)、補中益気湯(10種類の生薬が配合)などです。多くの条件や理論によって配合が決められていますので、当然使用する際にも多くの条件が大切になります。

一方、民間薬(民間療法)は普通、1種類で使われることが多く、昔から経験的に言い伝えられているもので十分な学術理論がありません。その為、服用するための条件(体質など)はあまり考慮せず使用されることが多いのです。

 

漢方薬の選び方#1「漢方治療の考え方」【基礎編】

胆石、泌尿器結石の民間療法

民間療法に学問的・科学的根拠がなくても実際試してみて多くの方が良い結果を感じるものがあることも事実です。その中の一つをご紹介。

胆石、泌尿器結石の民間療法といえば「ウラジロガシ(裏白樫)」

漢方治療では、茵蔯蒿湯、胆道排石湯Ⅱ号方など体質や症状によって選びますが、まずは「ウラジロガシ」から試してみたいと思うほど、体験的にお勧めできる民間療法です。

服用方法は、1日10g位を水400MLに入れ、20~30分煎じ、朝昼晩と3回に分けて服用します。

実は医薬品

「ウラジロガシ」は民間薬なので、分類は『健康食品』で医薬品ではありませんが、保健医療では【ウロカルン】という医薬品がありますが、この原料となっているのが実はウラジロガシエキスなのです。

ウロカルン(日本新薬)
【効能効果】腎結石・尿管結石の排出促進


漢方療法は、体質や症状に合わせてしっかりした分析のもと漢方薬を選ばなければいけませんが、民間療法は手軽に使える健康食品に分類されるので、副作用などの心配も少なく安心して使えるのが特徴です。

ただし、民間療法ばかりに固執してしまうと却って病状が悪化する恐れもありますから、まずは医師・薬剤師にご相談ください。