心身の働きが低下するうつ病・抑うつ状態を漢方がサポート

心身の働きが低下するうつ病・抑うつ状態を漢方がサポート

抑うつ状態は、精神と身体の両方に様々な症状があらわれます。
精神面では、気分の落ち込み、悲しみや虚しさを感じる、興味の低下、不安
身体面では、食欲不振、過食、睡眠障害、下痢、喉のつかえ
など、抑うつ状態は、一生のうちで一度は経験するといわれていて、一過性のものであれば普段から健康な人でも起こりえますが、多くは数日で改善されています。

うつ病の日本の現状、うつ病になりやすい人、主な症状、治療方法、漢方薬の役割とご紹介いたします。

うつ病

うつ病は、抑うつ状態よりも症状が重く、期間が長く続いている状態です。抑うつ状態は自然に改善することがありますが、うつ病では時間の経過とともに重症化する恐れがあるので早めに心療内科などを受診し適切な対処が必要です。

図表1-2-9 こころの病気の患者数の状況(図)
厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/18/backdata/01-01-02-09.html

こんなタイプは注意

うつ病は、遺伝的要因と環境要因とその相互作用によって発症すると考えられています。うつ病への過程である環境要因を調べると、ストレスが誘因として発症していることが多いのがわかっています。

ストレスに対する適応力には個人差があります、それには遺伝的背景や過去のストレス経験などが原因しています。
そのため、ストレスに対しての適応力が弱い方は慢性的なストレスや非常に強いストレスを受けると抑うつ状態を引き起こしやすく、回復力が弱い状態であれば弱いストレスにも過剰に反応し、状態が悪化していきます。

うつ病や・抑うつ状態になりやすい人の特徴は
・生真面目
・完璧主義
・他人の目を気にする

ストレスは、仕事や主権での失敗、失恋、家族や友人との死別などのマイナスな出来事だけでなく、結婚、出産、昇進、進学、就職、引越しなど、うれしい出来事があってもストレスが生じて発症することもあり、持病や病気の治療の薬が原因となってうつ状態が生じることもあるので注意が必要です。

ある研究では、幼少期に親との死別・虐待等を体験している場合に、成人してからうつ病を患いやすい傾向があるという報告があります。

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うつ病・抑うつ状態を早期発見

うつ・抑うつは精神面・身体面に次のような症状があらわれやすいので、周りの人も注意して、声を変えてあげることが大切です。

精神症状

□表情が暗い
自分を責めてばかりいる
涙もろくなった
反応が遅い
落ち着かない
飲酒量が増える
□物事がおっくう・無関心
□集中力の低下・仕事のミスが増えた
□一人でいたい・口数が少ない
□ネガディブなことしか考えられない
□不安・焦り・イライラ

身体症状

食欲がない
□性欲がない
□眠れない、過度に寝てしまう
□体がだるい、疲れやすい
□頭痛や肩こり
□耳鳴り
□動悸
□胃の不快感、便秘や下痢
□めまい
□口が渇く
□手足のしびれ

のどに異物感を感じる

治療

うつ病・抑うつ状態の治療は「休養」そして「薬」、「カウンセリング」を組み合わせる治療が現在行わてれいます。
生真面目な方が多いため、休養を取ることがストレスに感じるようですが、しっかり休んだほうが症状の回復が大きく変化し、再発予防にもつながります。

薬物療法は、抗うつ剤が中心となっていますが、副作用や依存を心配されている方が多くいます。西洋薬は今の状態を悪化させないことが一番の目的です。薬に対する不安や心配を医師と相談して今のつらい状況を脱却するために一緒に取り組むことが改善の手助けとなります。

メンタル面では認知行動療法や再発予防プログラム、心理カウンセリングなどを通して専門家によるサポートを受けるとより治療効果が高まります。

 
 

漢方薬の役割

うつ病・抑うつ状態の薬物療法は前述したように中心となるのが西洋薬(抗うつ剤等)ですが、
漢方薬の役割としては

①西洋薬の補助
②西洋薬の副作用軽減
③様々な身体症状を体質から整える

ことが目標となります。うつ病未満や抑うつ状態であれば、漢方薬で身体症状を改善させるだけでも気分が向上し、心身が安定していくことがあります。

そして、自分の弱い体質を漢方薬で整えることで再発予防を行いことも可能です。

みなみ野漢方薬局では、お客様の体調面・精神面・生活環境・生活習慣などを詳しくお伺いし、身体が弱ってしまっている原因を漢方薬で整えていくサポートをしています。

悩みの多くは、相談することで楽になることが多いので家族と思ってなんでもご相談ください。

漢方相談は、お電話またはメールにてご予約下さい。
電話:042-638-8860
メール:mail@minamino-kanpou.com

 

薬剤師紹介

(参考資料)
厚生労働省HP:知ることから始めようみんなのメンタルヘルス:うつ病
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html