食事をすると便意が・・・過敏性腸症候群を漢方で改善

食事をすると便意が・・・過敏性腸症候群を漢方で改善

 自律神経の乱れによって発生している症状の多くは漢方薬での改善例が多くあります。今回は、食事をするとトイレに行きたくなり、おなかをいつもこわしている方の漢方服用体験をご紹介いたします。

ご相談・お悩み

40代女性、食事のたびに便意をもよおし、トイレに行く生活が続いていて、病院で検査しても異常がないのであきらめていたが、知り合いが当店で漢方を服用し体調がよくなったのを見て相談に来られました。

体調は他にお悩みはなく、健康診断で少し注意が必要な項目がある程度でした。

漢方服用経過・その後

漢方を1週間服用して、「食事している間にトイレに行かなくなりました。」と第一声。
症状が安定しトイレのことを気にすることもなく、お尻の状態も良いということでしたので同じ漢方薬をその後も続けていただき、安定した体質に整えていくことを目標としています。

コメント

過敏性腸症候群は、精神的なストレスや自律神経バランスの乱れなどによって腸のはたらきに異常が生じ、便秘や下痢など排便の異常を引き起こす病気のことです。

中医学では、もともと消化機能が弱い体質の方が自律神経系が乱れることによって平滑筋のけいれんや蠕動運動が過剰になったり、動悸などを引き起こすと考えられているため、このような場合には、ケイレンを抑える働きのある芍薬をベース作られている処方で血行を良くして消化管の分泌を促し消化吸収を高める「桂枝加芍薬湯」がファーストチョイスとなります。

芍薬について:株式会社ウチダ和漢薬(https://www.uchidawakanyaku.co.jp/kampo/shoyaku/setsumei.html?page=21

処方解説

桂枝加芍薬湯は、桂枝湯の芍薬の量を増やした生薬構成となっていて、増量された芍薬は、骨格筋、平滑筋のケイレンを抑制し鎮痛する働きに特に優れています。

類似処方に、桂枝加芍薬湯に膠飴(還元麦芽糖)を加えた「小建中湯」
便秘のある方には大黄を加えた「桂枝加芍薬大黄湯」があります。

学校や仕事に行く前におなかが痛くなる、電車に乗るといつもおなかが痛くなるような方は、自律神経の緊張のストレスがケイレン・痛みを引き起こしている可能があるので、一度漢方相談をして症状を改善させてみませんか。お気軽にご相談ください。

【相談予約】
みなみ野漢方薬局
電話:042-638-8860
メール:mail@minamino-kanpou.com
定休日:毎週水曜・第一日曜日
営業時間:10:00~19:00

自律神経失調症とは「検査しても異常がない、気のせいと言われるが、つらい・・・」

 

胃の中でチャポチャポ音がする