ジュクジュク、カサカサ水虫に「イスクラ華陀膏Y」

ジュクジュク、カサカサ水虫に「イスクラ華陀膏Y」

水虫は、男性のイメージが多いのですが、女性でも悩まれている方は多いんですよ。
そんな水虫に対する軟膏剤「イスクラ華陀膏(かだこう)Y」をご紹介いたします。

白癬菌

水虫は、真菌の一種である皮膚糸状菌が皮膚に寄生して生じるものです。

真菌は、カビやキノコ(椎茸、松茸など)、酵母(イースト)などの種類があり、
カビはキノコを形成しない糸状菌と呼ばれる分類になります。

水虫の原因である白癬菌はそのカビの一種で皮膚の角質層に寄生して(ケラチンを栄養源として生息して)病変を生じさせます。
白癬菌は足だけではなく、手やからだ(たむし)、陰部(いんきん)、頭部(しらくも)、髭にも寄生します。白癬菌は高温多湿の環境を好むため一日中靴を履いて過ごしている方は白癬菌がいると感染しやすくなります。その為、近年男性だけではなく女性に水虫で悩まれている方が多くなっているそうです。

By Medmyco at English Wikipedia – Transferred from en.wikipedia to Commons., CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=48280470

感染の仕組

水虫は主に、ヒト好性菌というヒトに宿って、人から人に感染する菌です。水虫にかかっている人の皮膚が落ちているところを素足で踏んでしまうと菌が付着します。

しかし、菌が付着したからと言って必ず感染するわけではありません。感染するためには白癬菌が住みやすい環境であることが大切であることと、皮膚が傷ついて角質から入り込みやすい条件で繁殖してしまいます。

その為、皮膚の状態を常に清潔にして、弱酸性を保っていれば感染をしっかり予防できるのです。

足にできる水虫の種類

足にできる水虫には趾間型(しかんがた)、小水疱型、角質増殖型、爪に感染する爪白癬とがあります。

趾間型は、最も多いタイプで足の指の間(特に中指と薬指の間)によく見られるものです。赤みと小さな水疱から始まり、汗などで白くふやけたり、皮膚がむけてジュクジュクになったりします。かゆみも強いのが特徴。

小水疱型は、土踏まずや足のふちにできやすく、梅雨時に起きやすく秋以降に軽快することが多い。小さな水疱が多く発生します。これもかゆみが強いです。

角質増殖型が、足裏や踵部分にできやすくガサガサ、カサカサと乾燥して、皮膚が厚く硬くなり、皮がぽろぽろとむけて、ひび割れを起こしているのが特徴です。かゆみがほとんどないので水虫と思っていない方が多いようです。

爪白癬は、爪の中で増殖するタイプで、爪が白く濁って厚くなり、もろくボロボロと欠けたりします。外用薬だけでは根治しにくいので医療機関にも相談しましょう。

イスクラ華陀膏Y

イスクラ華陀膏は、1960年に創業したイスクラ産業株式会社が1966年に初めて医薬品として承認を受けた商品です。そのきっかけは、1965年、長年水虫に悩んでいた一人のバレーボール選手が上海で見つけてきた軟膏薬を持って、イスクラ産業(株)に訪ね「この薬を日本で買えるようにしてほしい」と依頼を受けたことでした。以来50年以上伝統処方を守り続け、販売されている人気商品です。

水虫には、ジュクジュクタイプとカサカサタイプがあり市販の水虫薬の中には片方のタイプにしか使えないものがありますが、イスクラ華陀膏Yはどのタイプの水虫にも使用できるので安心です。特に、角質増殖型の方には足裏がツルツルになるので愛用者が多いです。

効能・効果

むずむし、いんきんたむし、ぜにたむし

用法・用量

適量をとり、1日1~3回患部に塗布又は塗擦してください。

●用法・用量に関連する注意
(1)患部やその周囲が汚れたまま使用しないでください。
(2)目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗い、直ちに眼科医の診療を受けてください。
(3)小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
(4)外用にのみ使用してください。

※軟膏剤はかなりベタベタします。足裏に付けた後そのまま歩き回ると取れてしまうので、塗布したのちしばらく放置し薄手の靴下を履くとよいと思います。

成分・分量(100g)中

サリチル酸・・・・・4.8g
dl-カンフル・・・・・2.4g
安息香酸・・・・・・9.7g
※添加剤として、黄色ワセリン、パラフィン、流動パラフィンを含有します。

※それぞれの働き※
・サリチル酸は、角化した皮膚を軟化させ角質を剥離し角質層に多く存在する白癬菌などを除去します。
・dl-カンフルは、清涼感を与え、かゆみを緩和します。
・安息香酸は、サルチル酸と併用すると角質軟化作用を示し、カビ,好気性菌に対して増殖を抑制する効果があります。

使用上の注意

■してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
次の部位には使用しないでください。
(1)目や目の周囲、粘膜(例えば、口腔、鼻腔、腟等)、陰のう、外陰部等。
(2)湿疹。
(3)湿潤、ただれ、亀裂や外傷のひどい患部。

■相談すること
1. 次の人は、使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)乳幼児。
(3)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(4)患部が顔面又は広範囲の人。
(5)患部が化膿している人。
(6)「湿疹」か「みずむし、いんきんたむし、ぜんたむし」かがはっきりしない人。
(陰のうにかゆみ・ただれ等の症状がある場合は、湿疹等他の原因による場合が多い。)

2. 使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

関係部位  症状 
皮膚 発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれ、刺激感 

3. 2週間位使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

■常温ではワセリンのように柔らかい軟膏ですが、高温の場所に置いておくとドロドロになり、ふたがしっかりしまっていない状態で横にしてしまうと内容物が溶け出してきますので、ふたをしっかり閉めて直射日光の当たらない場所で平らに保存しましょう。

水虫の予防

水虫は患うとしつこい皮膚病です。予防が第一です。はだしになる機会の多い施設を利用の後はしっかり予防いたしましょう。
①スリッパやマット、バスマットはマメに干しておきましょう。
②床はマメに掃除。
③靴は同じものを長く履かずに途中で変えるか、こまめに乾燥させましょう。雨の時に利用した靴は中敷きをとってしっかり乾燥させましょう。
④足裏から出る汗は1日にコップ1杯と言われています。毎日しっかり洗って、乾燥させましょう。

してはいけないこと(重要!!)

水虫がかゆいからと言って、ステロイドが含まれている軟膏やクリームを安易に使っては絶対にいけません!!
水虫かどうかの診断は皮膚科医に判断していただきましょう。
時にステロイドを安易に使用し炎症がひどく膿瘍を起こしている方がいます。その時は、すぐに皮膚科医を受診してください。

体質改善

水虫は、白癬菌を原因とする明確な外因(外部の要因)がありますが、もともと皮膚が乾燥傾向であったり抵抗力が弱くなっていると、弱みを漬け込んでくる白癬菌のターゲットとなってしまいます。

皮膚は大腸ともつながっているため、例えば便の状態がいつも柔らかいまたは下痢しやすい、便秘傾向である、便がコロコロする場合は腸内環境が良い状態とは言えません。皮膚を整えるためにも腸内環境を整えることを一緒に行いましょう。

 

漢方薬でアトピー性皮膚炎を改善する方法

<漢方相談のご予約はメール又はお電話で>
メール相談:mail@minamino-kanpou.comに直接送信。又はお問い合わせフォームを利用。