煎じ薬とは

漢方薬の煎じ薬とは何か
漢方薬と言えば煎じ薬、生薬を減量として調合された薬に水約500mlを加え、約30分間半量になるまで煎じ詰め、煎じかすを取り除いた煎液を2~3回に分けて食間に服用します。
近年は、技術の向上により煎じた液体を粉末や顆粒・細粒やゼリー状に加工できるようになり、持ち運びに便利で手軽に服用できるようになりました。
煎じ薬と粉薬のどちらが優れているということは一概に言えませんが、続けて毎日服用できることが改善の近道であるとは言えます。
煎じ薬は正式名称ではない
煎じ薬と言っていますが正式名称は「薬局製造販売医薬品」、これは薬局製剤業務指針に沿って薬局内で調剤・調合しお客様へ提供する医薬品のことを指します。
医薬品には、薬局医薬品と一般用医薬品があり薬局医薬品は、医療用医薬品(処方箋に基づいて調剤される医薬品)と薬局製造販売医薬品があり、一般用医薬品はOTC医薬品とも呼ばれ第1類医薬品・第2類医薬品・第3類医薬品とリスク区部されています。
薬局製造販売医薬品は特別な許可が必要
薬局製剤を製造・販売しようとしている薬局は、薬局製剤製造業許可・薬局製造販売業許可・薬局製剤製造販売承認それぞれを薬局の所在地を所管する保健所への申請が必要です。薬局であり必要な備品をそろえればこれらの許可申請が可能です。(6年ごとに更新が必要)
煎じ薬(薬局製剤医薬品)の調合
<煎じ薬の調合の流れ>(注)音量を小さくしてください。
動画には出していませんが、調合する際に調剤記録へ使用した薬剤の分量とメーカー・LOt番号を記載し管理します。また、調合後には誤差がないかどうかもチェックしています。
このようにして調合した煎じ薬をお客様に土瓶等で煎じて服用いただいています。
煎じ薬は、30分ほど作るのに時間がかかりますが、慣れてしまうと面倒に感じなくなるとお客様に言われます。
漢方薬本来の味や匂いを実感しながら改善していくことができる「煎じ薬」を試してみませんか、お気軽にご相談ください。
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