しゃっくりに効く漢方薬
誰でも一度は経験のある ”しゃっくり”
誰かに驚かされたり、鼻をつまんで水を飲んだり、息を止めたりと様々な方法でしゃっくりを止めようとしますがなかなか止まらない、そんな時に試してみたい漢方薬をご紹介します。
しゃっくりとは
しゃっくりは、腹腔内の臓器に発生した刺激によって、迷走神経や横隔膜を支配する神経である横隔神経を通して横隔膜にけいれんを起こしていると言われています。
通常、しゃっくりは数分から数時間で治ってしまうものですので心配はありませんが、長時間続いたり、繰り返したりする場合には、逆流性食道炎や癌・脳腫瘍など他の疾患によって引き起こされている場合もありますので繰り返している場合には検査が必要です。
吃逆(きつぎゃく)
中医学ではしゃっくりを吃逆(きつぎゃく)と呼んでいます。
- 五臓「胃」の冷えによるもの
- 食滞:消化不良
- 胃気上逆:胃の内容物の逆流や停滞
などが原因と中医学では考えています。
つまり、
- 冷たいものを飲みすぎたり、食べすぎ
- 早食い、よく噛まずに飲み込む
- ストレスや緊張
が上記の症状を引き起こします。
他に、西洋医学と同様 腫瘍や腹水などによるものも原因と考えています。
試してみたい柿蒂湯
しゃっくりと言えば、柿蒂湯(していとう)
柿蒂湯は、柿蔕(してい)、丁子(ちょうじ)、生姜(しょうきょう)
の3種類の生薬で構成され、
柿蔕は、読んで字のごとく「柿の蔕(へた)」のことで、古くから民間療法としても柿の蔕がしゃっくりに使用されていることは有名です。
丁子は、グローブという香辛料としてスーパーなどで見かけることがある生薬です。
生姜は、ショウガを乾燥させたもの
しゃっくりに対してはほとんどこの処方で解決できるのですが、効果がない場合には他の処方と組み合わせるなどして検討することになります。
※当店では、柿蒂湯は煎じて服用していただく形となります。
長く続いている”しゃっくり”の対策として漢方薬は有効です。お試しください。
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