自律神経失調症とは「検査しても異常がない、気のせいと言われるが、つらい・・・」
「最近、体が重い、集中できない、よく眠れない…」そんな症状に悩んでいませんか?これらは、自律神経のバランスが崩れた「自律神経失調症」によるものかもしれません。みなみ野漢方薬局では、このような不調に対する根本的な改善を目指す漢方治療を提案しています。
自律神経失調症とは何か!!
自律神経失調症は、身体に器質的な異常(明確な病気の原因)が見つからないにもかかわらず、さまざまな不定愁訴と呼ばれる症状が現れる状態です。ストレスや生活習慣の乱れが原因で、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、頭痛、疲労感、不眠、めまい、消化不良など、体のあちこちに不調が出ることがあり、日常生活に支障をきたすことがあります。
自律神経の役割
自律神経の役割は、体内のさまざまな器官やシステムを無意識のうちに調整し、私たちの体が適切に機能するようサポートすることです。具体的には、次のような役割があります。
1. 体内の恒常性の維持
自律神経は、体温や血圧、心拍数、呼吸、消化、代謝など、体内の環境を一定に保つために働きます。これにより、外部環境の変化に応じて体が適切に対応できるようになります。
2. 交感神経と副交感神経の調整
自律神経は大きく「交感神経」と「副交感神経」の2つに分かれます。
- 交感神経: 活動時やストレス時に活発に働き、心拍数を上げたり、血圧を上昇させることで体を「戦闘」や「逃避」モードにします。エネルギーを素早く供給する役割を担っています。
- 副交感神経: 休息時やリラックスしているときに働き、心拍数を下げたり、消化を促進したりします。体を「休息」や「回復」モードにし、エネルギーを蓄えることを助けます。
3. 体の適応力の向上
自律神経は、環境の変化に迅速に対応することで、体がその変化に順応できるようにします。例えば、暑い場所では汗をかいて体温を下げるように働き、寒い場所では血管を収縮させて体温を保持します。
4. 内臓機能のコントロール
自律神経は、内臓器官(胃腸、心臓、肺など)の働きを調整し、必要に応じて消化や循環、呼吸のペースを変えることで、体の各部位が適切に機能するようにサポートします。
5. ストレス反応の管理
自律神経はストレスに対して体がどのように反応するかを制御します。例えば、危険を感じたときに交感神経が活発になり、体が素早く反応できるように準備します。
このように、自律神経は生命維持に欠かせない重要な役割を担っており、そのバランスが崩れると心身に不調が生じることがあります。
自律神経失調症の主な症状
自律神経失調症の症状は多岐にわたり、個々の症状は人によって異なりますが、以下のような身体的および精神的な症状が典型的です。
身体的な症状
- 頭痛やめまい: 緊張型頭痛や偏頭痛、突然のめまいが頻繁に起こります。
- 動悸や息切れ: 特に緊張状態やストレス時に心臓が急にドキドキすることがあります。
- 発汗異常: 急に汗をかく、または手足の冷えや冷感を伴うことがあります。
- 胃腸の不調: 食欲不振や腹痛、下痢や便秘などの消化器系のトラブルが現れることがあります。
- 疲労感: 休んでも疲れが取れず、慢性的な倦怠感を感じることが多いです。
- 肩こりや筋肉の緊張: ストレスによる筋肉の緊張が肩こりや背中の痛みを引き起こします。
精神的な症状
- 不安感や緊張: 特に理由もなく不安になったり、緊張が続くことがあります。
- イライラや気分の落ち込み: 情緒不安定になりやすく、些細なことで怒りっぽくなったり、気分が沈んだりします。
- 集中力の低下: 注意力が散漫になり、仕事や日常生活に影響が出ます。
- 不眠: 夜眠りにくくなったり、浅い眠りが続くことも一般的です。
その他の症状
- 耳鳴りやしびれなど、神経系に関連した症状が現れることもあります。
- 皮膚トラブル: かゆみや湿疹などの症状がストレスと関係して起こる場合もあります。
これらの症状は特定の病気の兆候ではなく、自律神経のバランスの乱れによって生じます。そのため、原因を特定しにくく、症状が複数同時に現れることが多いです。
自律神経失調症の原因とは
自律神経失調症が起こる原因は複合的で、以下の要因が絡み合って発症します。
- ストレス: 精神的なストレスや長期的な心身の負担が、自律神経の働きを乱す主要な原因です。仕事のプレッシャーや人間関係のトラブル、過度な責任感が影響を及ぼします。
- 生活習慣: 不規則な生活リズムや不十分な睡眠、食事の偏りなども自律神経のバランスを崩します。夜更かしや長時間のスマホ・パソコンの使用が特に影響します。
- 身体的要因: 慢性的な病気やケガ、ホルモンバランスの乱れも自律神経に負担をかけます。女性の場合、ホルモンの変動が影響を及ぼすことが多いです。
- 環境要因: 急激な気温の変化や季節の移り変わりといった外的な要因も、自律神経の調整に負担をかけ、バランスを崩しやすくします。
- 遺伝的要因: 家族に自律神経失調症を発症した人がいる場合、同じような症状が現れやすいとされています。
これらの要因が個々に、または組み合わさって自律神経の乱れを引き起こし、さまざまな症状をもたらします。
漢方による自律神経失調症の治療
漢方治療では、五臓や気血水のバランスを整えることを重要視します。中医学は、症状の根本原因に働きかけ、体質改善を図るため、症状が改善しやすくなることが期待できます。自律神経失調症の場合も、体全体のバランスを整えることで、長年続いた不調を解消できることが多いです。
当薬局では、お客様一人ひとりの症状に合わせて、煎じ薬やエキス剤をオーダーメイドで調合します。しっかりとしたカウンセリングを通して、最適な漢方薬を提案させていただきます。
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