最近、眠りが浅い・気持ちが落ち込みやすい・顔色が悪い…そんな不調が続いていませんか?
「年齢のせいかも」「ストレスのせいかも」と思っているその症状、漢方でいう 血虚(けっきょ) が関係しているかもしれません。
血虚は、西洋医学の貧血とは少し違い、血液検査で異常がなくても起こりうる体質です。とくに女性は、更年期や不妊、不眠症やうつのような心身の不調として現れやすくなります。
この記事では、血虚の特徴や原因、そして体質に合わせた漢方での改善法をご紹介します。もし「私も血虚かも?」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
血虚とは?貧血との違い
血虚(けっきょ)とは、漢方でいう「血が不足している、または血の働きが十分でない」状態を指します。
西洋医学での貧血は、血液検査でヘモグロビンや赤血球の値が基準より低いと診断される病気です。
一方、血虚は「血の量」だけでなく「血の質やはたらき」を含めて考える点が異なります。
例えば…
・貧血:血液検査で数値の異常が出る(主にヘモグロビン不足)。
・血虚:検査では異常がなくても、顔色の悪さ、肌や髪のつや不足、不眠、気分の落ち込み、生理不順などの不調が出る。
つまり、貧血は数値でわかる病気、血虚は“からだのサイン”からとらえる体質と考えると分かりやすいでしょう。
血虚のサイン ― 特に女性に出やすい症状
これらは「血の不足」によって体や心に栄養が行き届かなくなっているサインです。
血虚体質の方に多い相談
実際に漢方相談を受けている中で、血虚と考えられる方に多く見られる不調をご紹介します。
【更年期障害】
女性は40代後半から閉経に向けて、血を消耗しやすくなります。血虚になると、ホットフラッシュ、のぼせ、冷え、動悸、不眠など更年期特有の症状が強く出やすくなります。
【不妊症】
子宮や卵巣の働きには「血」が欠かせません。血虚は、卵巣の働きの低下や子宮内膜が育ちにくい状態につながり、妊娠を妨げる要因のひとつと考えられています。
【不眠症・うつ症】
血は、思考力・判断力・感情などの精神活動のエネルギー源にもなっています。その為、血の働きが不足すると睡眠障害、不安障害、うつ症状が出やすくなります。
血虚の主な原因
原因は大きく2つに分けられます。
血の働きの低下(血行不良)
血は「気」の働きによって体内を巡ることができます。しかし、気の働きが低下すると血も巡りも滞るため「血虚」の症状があらわれてきます。
気の乱れは、
・気虚の原因:過労、栄養不良、慢性疾患など
・気滞の原因:ストレス、運動不足、暴飲暴食など
が関係しています。
血の生成・素材不足
血は「気」「津液」「腎精」という要素から作られるため、消化不良、栄養不足、腎機能の低下、または出血(とくに月経からの血の消耗)は、血の生成・不足につながります。
特に、消化器や腎の弱り(中医学では「脾」「肺」「腎」の機能低下)が血虚につながります。
漢方によるアプローチ
漢方では「血を補い、巡りを良くする」ことが血虚改善の基本です。
代表処方
- 四物湯(しもつとう):血を養い、女性の体を整える基本処方
- 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう):四物湯をベースにした「シロップ」タイプの漢方薬
- 加味逍遥散(かみしょうようさん):ストレスで血の巡りが滞るタイプに
- 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):疲れやすく、冷えが強い方に
- 六味地黄丸(ろくみじおうがん):加齢による腎の弱りが背景にある場合
- 帰脾湯(きひとう):睡眠の乱れやうつ傾向、不安が強いタイプに
症状や体質は一人ひとり違うため、同じ「血虚」でも選ぶ漢方処方は異なります。
血虚かもしれないと思ったら
「最近疲れやすい」「更年期の症状がつらい」「妊娠の準備をしたいのに体が整わない」「睡眠が上手く取れなくなっている」「気分が落ち込みやすい」「不安感が強い」
そんなときは、血虚のサインかもしれません。
当薬局では、じっくりとお話を伺いながら、あなたの体質に合った漢方薬をご提案します。血虚を整えることで、からだも心も少しずつ元気を取り戻していきましょう。
店舗情報
みなみ野漢方薬局
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