先日、お客様から「オーダーメイドの漢方薬を作ってもらえるのですか?」というご質問をいただきました。多くの方が「自分にぴったりの生薬を一つ一つ選んで調合してもらえる」と思われているようですが、実際の漢方治療はそれとは少し異なります。
漢方の「オーダーメイド」とは?
漢方の「オーダーメイド」とは、症状や体質をもとに、「弁証論治(べんしょうろんち)」という方法で、最適な処方を組み立てることを指します。具体的には
- 弁証(べんしょう):症状や体調、生活習慣などから、体内のバランスの乱れを見極めること。
- 論治(ろんち):その乱れを整えるための適切な処方を選ぶこと。
これにより、個々の状態に最適な漢方薬を提案します。
生薬の選び方と処方の組み立て
お客様の中には、生薬を一つ一つ選んで調合するイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、実際には
- 基本となる処方(ベース処方)を選定し、
- その処方に適した生薬を加減(足し引き)することで調整します。
これは、台湾などの中医師でも行っている方法であり、現地でも即席で新しい処方を作ることは少なく、基本の処方をベースに調整するのが一般的です。
日本における漢方薬の調合と規制
日本では、医薬品を製造・販売するには、厚生労働省の承認を受けた処方に基づく必要があります。当店で調合する煎じ薬や散剤は、薬局製剤業務指針に記載された漢方薬(216処方)に基づいており、これらは医薬品としての安全性・有効性が確立されています。
また、調合した漢方薬には、名称・内容成分・分量・効能効果・服用方法・服用上の注意・製造年月日などを記載したシール(添付文書)を貼付し、安心して服用いただけるようにしています。
まとめ
漢方薬は、症状や体質をもとに、弁証論治に基づいて最適な処方を組み立てるものです。生薬を一つ一つ選んで調合するのではなく、基本の処方をベースに調整することで、個々の状態に合わせた漢方薬を提供しています。
当店では、皆様の体調や生活習慣、心身の状態を丁寧にお伺いし、最適な漢方薬をご提案いたします。お気軽にご相談ください。

