スマートフォンやパソコンを長時間使うことで「目がショボショボする」「かすむ」「充血する」などの症状を感じる方が増えています。
また、季節の変わり目や花粉、乾燥などによって目のかゆみや疲れを感じる方も多いでしょう。
そんな時におすすめしたいのが、古くから中国で親しまれている 「菊花(きくか)」と「枸杞子(くこし)」を組み合わせた健康茶 です。
目の不快感が気になるときに、毎日のティータイムに取り入れてみませんか?
菊花(きっか)の働き
菊花は中国原産のキク科の花で、観賞用だけでなく薬用としても古くから使われてきました。
中医学では「清熱」「平肝」「明目(めいもく:目をすっきりさせる)」の働きがあるとされ、
目の充血、かすみ、疲れ目、めまいなどの症状に用いられてきました。
菊花のポイント
- 目の充血や痛み、かすみに良いとされる
- 頭痛やのぼせ、イライラにも用いられる
- 「肝(かん)」の熱を冷ます働きがあり、肝と関係の深い「目」の症状を改善へ導く
現代の研究でも、菊花には抗酸化成分(フラボノイド、カロテノイドなど)が含まれており、
体内の酸化ストレスを抑える可能性が示唆されています。
枸杞子(くこし)の働き
枸杞子はナス科のクコの実で、赤く小さな果実を乾燥させたものです。
滋養強壮・目の健康・美肌などに良いとされ、古くから「不老長寿の妙薬」とも呼ばれています。
中医学では「補肝腎」「明目」の効能があり、
肝腎の働きを高めて目の疲れ・かすみ・視力低下を防ぐとされています。
枸杞子のポイント
- 目の疲れ・乾き・視力低下に
- 疲労や虚弱体質の改善に
- β-カロテン、ゼアキサンチン、ルテインなどの栄養素を含む
これらの成分は、網膜や黄斑部を保護する働きがあるとされ、
長時間のスマホやPC作業による目のストレス対策にも役立つと考えられます。
おすすめのブレンド茶レシピ
材料(1人分)
- 菊花 … 一つまみ(約1g)
- 枸杞子 … 小さじ1(約3g)
- 熱湯 … 約200ml
作り方
- 菊花と枸杞子を急須やカップに入れる。
- 熱湯を注ぎ、2〜3分ほど蒸らす。
- 色と香りが出たらできあがり。
お好みでハチミツを少し加えると、まろやかで飲みやすくなります。
1日1〜2回を目安に、仕事や勉強の合間、就寝前のリラックスタイムにもおすすめです。
効果を引き出すポイント
- 目を酷使しすぎない(1時間ごとに5分は遠くを見る)
- 睡眠をしっかりとる
- ブルーライトカット眼鏡などで負担を減らす
- 緑黄色野菜や魚など目に良い食材を意識して摂る
菊花と枸杞子のお茶は、こうした日常ケアの一環として取り入れることで、
より効果的に目の健康をサポートします。
まとめ
菊花と枸杞子を合わせた「明目(めいもく)茶」は、
目の疲れ・かすみ・充血などに悩む方にぴったりの自然派健康茶です。
毎日のティータイムでホッと一息つきながら、
目と体を内側からケアしていきましょう。
みなみ野漢方薬局では、菊花、枸杞子とも量り売り販売(1gから購入可能)をしています。また、試飲もできますのでお気軽にお立ち寄りください。

