雲南 田七人参をご紹介

田七人参

【処方用名】三七・参三七・田三七・田七・三七粉・山漆
【基  原】ウコギ科Araliaceaeのサンシチニンジンpanax notoginseng F.H.Chenの根
【性  味】甘・微苦、温
【帰  経】肝・胃
【効能と応用】①散瘀止血 ②消腫定痛
【用  量】3~9g煎服、粉末を服用するときは、1回1~3g
[参 考]
三七は古称を「山漆」といい、山間に産し漆のように粘って止血するところから名づけられたらしい、現在では田野で収穫されるため「田三七」と称する。また、3年以上の根株で、秋に種子ができる前に採取したものを「春三七」、冬に種子が成熟したのちに採取したものを「冬三七」という。春三七の方が質が良い。
参考文献:中医臨床のための中薬学(医歯薬出版株式会社)

片仔廣で有名になった田七人参

中国の伝統薬に「片仔廣(へんしこう)」という漢方薬があり、急性肝炎・慢性肝炎に有効とされ、「肝臓の特効薬」として有名です。

約22年前(1996年頃)にお客様が中国のお土産として頂いた物で調べてほしいと言われた時が初めての出会いでした。説明文がすべて中国語で記載されていましたが、成分を見ると、田七人参、蛇胆、麝香、牛黄と記載がありました。効能効果には肝臓病との記載があったことを覚えています。

いろいろと調べた結果、片仔廣の成分85%は田七人参が占めているということが解り、田七人参は肝臓に良いものなんだとその時に理解しました。

現在、片仔廣の内容成分である麝香はワシントン条約により輸入が禁止されています。その為、現在「片仔廣」を中国で購入し日本に持ち込めないのではと思います(未確認)。偽物も多く販売されているようですのでお土産で購入される際には日本に持ち込めるかどうか、本物かどうかを確認いたしましょう。

金不換

田七人参は別名「金不換」と呼ばれ、お金にも代えられない貴重なものと言われています。それは、採取できる地域が中国の雲南省・広西省で海抜1200m以上の高地でしか栽培できないもので、根を収穫するまでに3年~7年かかり、収穫した後の畑には雑草一本も生えないほどやせ細ってしまうともいわれているからです。それほど栄養価が高く価値のある生薬なのです。

(画像:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5651167/より転用)

田七人参は、中国の草本についてまとめた書物の「本草鋼目」(約450年前完成)に1578年, Li Shizhenが「鬱血を除去し、出血および腫脹を軽減し、疼痛を緩和する」と記載しています。(片仔廣はそれ以前に開発された漢方薬です)

根のサイズが重要

(画像:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5651167/より転用)

田七人参の薬用部位は主根と言われる太くなった根の部分でそのサイズが大きいほど効果があり貴重であると言われています。

その基準となるのが1斤=600gという単位で、田七人参30頭、50頭というのは、田七人参の主根の数が1斤になるのに何個必要であるかを表しています。当店で扱っている田七人参粉末は田七人参30頭なので田七人参の主根が30個で1斤の重さになるということです。

30頭よりも大きいものあると聞きますが「マガイモノ」と呼ばれ、肥料で大きくして見てくれだけで本来持っている効力はほとんどないと言われています。

主成分はサポニン

田七人参の成分は、サポニン・田七ケトン・有機ゲルマニウムでその他フラボノイド類、アセチレン化合物、カルシウム、ビタミンAなど各種ミネラル、食物繊維なども豊富に含まれています。

田七人参に含まれるサポニンは、高麗人参(朝鮮人参)よりも数倍多く含まれ、その種類も約30種類以上確認されています。

サポニンは、その水溶液が泡立つ性質を持つことから、シャボン(せっけん)を語源に名づけられた成分です。

田七人参の研究論文

田七人参の研究論文発表は多くあります。
米国国立医学図書館のホームページに「panax notoginseng」と入力して検索してみてください。多くの研究論文がご覧になれます。

田七人参の発表されているその効果についてご紹介します。

  • 抗血管老化作用
  • 脂質低下作用
  • 抗酸化作用
  • 抗動脈硬化作用
  • 抗腫瘍作用
  • 老化防止作用(アンチエイジング)
  • 肝臓病
  • 高血圧症
  • 高血糖
  • 膵炎
  • 心臓病
  • 婦人病
  • 更年期障害

など、これ以外にも、様々な作用がることで有名な漢方生薬です。
毎日の健康管理にお役立てください。


(注)
日本では現在、田七人参は医薬品ではなく健康食品です
ここで記載させていただいた、効果についてはそれを保証するものではなく、研究発表されている内容をご紹介させていただいています。

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