月経は体の通信簿― 月経量・周期からわかる、女性の体の状態 ―

婦人病・不妊相談

月経を「ただ来るもの」にしていませんか

月経がある。
周期も大きく乱れていない。

だから
「特に問題はない」
そう思っている方は少なくありません。

けれど中医学では、
月経を単なる生理現象とは考えません。

月経は、体の中の状態が表に現れた結果。
いわば、体から届く“通信簿”のようなもの

と捉えます。

月経は「出血」ではなく「結果」

月経とは
血がただ流れ出ている現象ではありません。
中医学では、

  • 血が十分につくられ
  • 体の中をきちんと巡り
  • 子宮に蓄えられ

その結果として
月経が起こると考えます。

つまり月経は
体の状態が反映された“結果” なのです。

中医学で見る月経のチェックポイント

月経を通信簿として見るとき、
中医学では次の点に注目します。

  • 周期:早すぎないか、遅すぎないか
  • 量:少なすぎないか、多すぎないか
  • 色:薄すぎないか、暗すぎないか
  • 塊:極端に多くないか
  • 期間:短すぎないか、長すぎないか

これは「正常・異常」を決めるためではありません。
体の中で何が起きているかを読み取るためです。

月経量が少ないのは、体からのサイン

「月経量が少なくて楽」
「昔より軽くなった」
そう感じている方も多いかもしれません。

しかし中医学では、
月経量が少ない状態を

  • 血が十分につくられていない
  • 血を蓄える余裕がない

サインとして考えます。
体は、血が足りなくなると
まず「生きるために必要な部分」を優先します。
その結果、

  • 月経
  • 妊娠に関わる働き
  • 肌や髪の状態

が後回しになることがあります。

周期が整っていれば安心、ではありません

「周期はほぼ28日だから大丈夫」
そう思っていても、

  • 月経量が年々減っている
  • 期間が短くなっている
  • 色が薄くなっている

このような変化があれば、
体の中では少しずつ
血の余裕が減っている可能性があります。

月経は
「あるか・ないか」だけでは
判断できないのです。

月経は、妊娠・美容・心の状態ともつながっている

血には、

  • 子宮を養う
  • 肌や髪に潤いを与える
  • 心を落ち着かせる

という大切な役割があります。
そのため血が不足すると、

  • 妊娠しにくい
  • 肌が乾燥しやすい
  • 髪にツヤがなくなる
  • 気分が落ち込みやすい

といった変化が、
月経以外のところにも現れてきます。

月経の変化は「がんばりすぎ」の結果かもしれません

仕事、家事、育児、介護。
女性は日常の中で、
多くの役割を担っています。

体は表面上、
何とか動けていても、
内側では血の消耗が続いていることがあります。

月経の変化は、
「もう少し体を養ってほしい」
という体からのメッセージ

なのかもしれません。

月経を整える=出血を増やすことではない

中医学で考える月経調整は、
無理に出血量を増やすことではありません。
大切なのは、

  • 血をつくる力を整える
  • 血が巡りやすい体にする
  • 血を蓄えられる土台をつくる

という 体の基礎づくり です。
その結果として、
月経が自然と整っていく
という考え方です。

月経は、体が教えてくれる正直な通信簿

月経は、
毎月必ず体が出してくれる
とても正直な通信簿です。

「異常がないから安心」ではなく、
「今の体はどんな状態なのか」

そうやって
自分の体に目を向けることが、
これからの健康や美容、
妊娠を考えるうえでの
大切な第一歩になります。


次回は
女性の体を支える「血」とは何か
― なぜ血が不足すると不調が起こるのか ―

タイトルとURLをコピーしました