肝斑(かんぱん)は、30〜40代以降の女性に多くみられるシミの一種です。特に両頬の高い位置に左右対称に現れるのが特徴で、ホルモンバランスの変化やストレス、紫外線の影響などが発症に関与すると考えられています。一般的な美白化粧品や皮膚科での外用治療では改善が難しいケースも多く、内側からの体質改善を目的とした「漢方治療」が注目されています。
中医学からみた肝斑の原因
肝斑は、中医学では「肝」の働きと深く関わっているとされます。肝は気血の流れを調整し、精神の安定にも関わりますが、ストレスや生活習慣の乱れで肝気が滞ると、血の巡り(瘀血)や津液(水分代謝)のバランスが崩れ、シミや色素沈着を招くと考えられています。
代表的な原因としては次のようなものがあります。
- 肝気鬱結(かんきうっけつ):ストレスや緊張で気の流れが滞る
- 瘀血(おけつ):血の巡りが悪く、顔色がくすみやすい
- 腎虚(じんきょ):加齢やホルモン低下で代謝や再生力が落ちる
漢方での肝斑対策
肝斑は単なる皮膚のトラブルではなく、体質や心身のバランスの乱れとして捉え、全身の調整を行うことが大切です。以下はよく用いられる処方例です。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):ストレスによる肝気鬱結タイプに。イライラや月経不順を伴う方に適す。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):瘀血タイプに。血行を改善し、くすみや冷えを改善。
- 六味丸(ろくみがん):腎虚タイプに。加齢やホルモン低下が背景にある場合に。
症状や体質によっては、複数の処方を組み合わせたり、生活習慣の改善と併用することで効果を高めます。
日常生活で気をつけたいこと
漢方治療と並行して、日常生活の見直しも肝斑改善には欠かせません。
- 紫外線対策を徹底する(UVカット・帽子・日傘など)
- 睡眠を十分にとり、自律神経を整える
- 過度なストレスを避け、リラックス時間を持つ
- バランスのよい食事を心がけ、血流を改善
漢方相談のすすめ
肝斑は見た目の問題だけでなく、体の内側の不調サインでもあります。自己判断での市販薬や化粧品では効果が出にくい場合も多いため、専門家のカウンセリングを受けながら、あなたの体質に合った処方を選ぶことが改善への近道です。
みなみ野漢方薬局では、丁寧な問診と体質チェックを通じて、肝斑の根本改善をサポートいたします。気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

