顔を洗えないほどの痛み…三叉神経痛に効く漢方とは?

疾患別漢方治療

食事中や歯磨き、顔を洗うだけで、耐えがたい顔の痛みに襲われる──。虫歯でも耳鼻科でも異常が見つからず、原因が不明な方のその痛みは、もしかすると『三叉神経痛』かもしれません。

顔の片側に強烈な痛みが走るのは、三叉神経痛という病気が原因しているかもしれません。

三叉神経痛とは?

三叉神経痛は、顔面の感覚を司る三叉神経が異常を起こすことで、顔の片側に激しい痛みが生じる病気です。この痛みは、電気が走るような鋭いもので、食事、洗顔、歯磨きなどの軽い刺激でも誘発されることがあります。

主な症状

  • 顔の片側に突然、鋭い痛みが走る。
  • 痛みは数秒から十数秒続き、痛みのない時間帯もある。
  • 痛みが誘発される特定の部位(トリガーポイント)が存在する。
  • 痛みは通常、目の下から頬、上唇、下顎にかけて現れる。

主な原因

三叉神経痛は、以下のような原因で発症することがあります。

  • 血管が三叉神経を圧迫することによる神経の異常興奮。
  • 多発性硬化症などの神経疾患。
  • 脳腫瘍や神経鞘腫などの腫瘍による圧迫。
  • 帯状疱疹後の神経障害。
  • 副鼻腔炎などの炎症による神経への影響。

西洋医学の治療

三叉神経痛の治療は、症状の軽減と生活の質の向上を目指します。主な治療法は以下の通りです。

  • 薬物療法
  • 神経ブロック療法
  • 放射線治療(ガンマナイフ)
  • 外科手術

漢方治療の可能性

西洋医学の治療に加えて、漢方治療も三叉神経痛に対する選択肢となり得ます。漢方では、体全体のバランスを整えることを重視し、個々の症状や体質に合わせた処方が行われます。

痛みの判断方法

痛みは、感じる方によって表現方法が違いますが、中医学では痛みの特徴によって発生原因を判断する特徴があります。

種類性質漢方原因
脹痛脹満感を伴う痛み気滞
重痛重だるさを伴う痛み痰飲
刺痛針で刺されるような痛み瘀血
絞痛絞られるような激痛気滞、瘀血
灼痛灼熱感を伴う痛み熱証
冷痛寒冷感を伴う痛み寒証

三叉神経痛によく使われる漢方薬

痛みは、前述のように痛みの種類・経過・体質などから漢方薬を選択する必要がありますが、三叉神経痛の時には”止痛”を目的として作られた漢方薬を使用することが多く、とても効果があります。

清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)

「上部(顔・頭部)の鬱熱を清(清らかに)して、痛みを除く」という意味を持つ処方名。
慢性的な頭・顔面の痛みに幅広く用いられる伝統的処方です。

  • 三叉神経痛の他、眼痛、歯痛などにも使用され、寒冷で悪化しやすい顔面痛に特に効果があると言われています。
  • 原典『寿世保元』では「左右や性質を問わず、すべての頭痛に効く」とあり、証にとらわれず一定の効果が期待できます。
  • 群発頭痛や帯状疱疹後の顔面神経痛など三叉神経に沿った痛みにも応用されています。

QOLの改善を

三叉神経痛は、適切な治療を受けることで症状の改善が期待できます。早期の診断と治療が重要ですので、顔面の痛みやしびれを感じた場合は、早めに専門の医療機関を受診することをお勧めします。

みなみ野漢方薬局では、症状・体質の変化を相談しながら、その都度からだに適した漢方薬を調合いたします。お気軽にご相談ください。

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