耳鳴り・聴力低下・めまいに効果のある漢方薬「滋腎通耳湯(じじんつうじとう)」

漢方処方解説

ジージー・キーン・チー・ザワザワ・ゴーゴーと耳障りな音が聞こえてくる耳鳴り

耳に関するお悩みで一番ご相談が多いのが「耳鳴り」です。
耳鼻科などで相談し詳しく検査をしても異常がなく、あきらめてしまう方も多いのですが、漢方薬で体質改善・養生をすることで日常生活で困ることがないようにしてみませんか。

「耳は腎の竅(あな)、腎虚するときは※耳聾(じろう)して鳴る」と古典にあります。五臓「腎」の衰えからくる耳鳴りに対して効果のある「滋腎通耳湯(じじんつうじとう)」をご紹介いたします。

※耳聾(じろう):聴力にさまざまな障害が出ること

滋腎通耳湯(じじんつうじとう)

滋腎通耳湯は、腎の働きの不足を補い、自律神経の働きを整えることで、腎の働きの低下で起こる耳鳴り、めまい、聴力低下を改善する漢方薬のひとつです。

効能・効果

体力虚弱なものの次の諸症:
耳鳴り、聴力低下、めまい

構成成分

当帰(トウキ)
川芎(センキュウ)
芍薬(シャクヤク)
地黄(ジオウ)
知母(チモ)
黄柏(オウバク)
黄芩(オウゴン)
白芷(ビャクシ)
柴胡(サイコ)
香附子(コウブシ)

滋腎通耳湯の特徴

滋腎通耳湯は10種類の生薬が使用され
〇当帰・川芎・芍薬・地黄(=四物湯ベース)
〇知母・黄柏・柴胡・黄芩(上焦の熱対応)
〇白芷・香附子(気滞の緩和)
の3つの役割の生薬群で構成されています。

具体的な目的ごとの働きは
腎陰を補う/滋養:地黄(ジオウ)、知母(チモ)
熱を冷まし、炎症抑制:黄柏(オウバク)、黄芩(オウゴン)、柴胡(サイコ)
気の流れをよくする・痛みを鎮める:白芷(ビャクシ)、香附子(コウブシ)
ストレス性耳鳴りに対応:柴胡・芍薬・香附子などの組み合わせ

用法・用量

大人(15歳以上)・・・・・1回1包
15歳未満7歳以上・・・・・1回2/3包
 7歳未満4歳以上・・・・・1回1/2包
 4歳未満2歳以上・・・・・1回1/3包
 2歳未満    ・・・・・1回1/4包
1日3回、食前又は食間に服用してください。
※食間とは…食後2~3時間を指します。

使用上の注意

【してはいけないこと】
次の人は服用しないでください。生後3か月未満の乳児。
【相談すること】
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)胃腸の弱い人
2.服用に際しては、説明文書をよく読んでください
3.直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください
4.小児の手の届かないところに保管してください
5.使用期限を過ぎた商品は服用しないでください

(※添付文書は小太郎漢方製薬|商品情報のコチラからご確認ください)

販売価格・製造販売元

販売価格 :11.550円(税込)【90包入り30日分】
製造販売元:小太郎漢方製薬株式会社 大阪市北区中津2丁目5番23号

購入方法

症状・体質を確認してから販売させていただいております。
全国配送もしておりますので、遠方の方、ご来店が困難な方は
電 話 042-638-8860
メール mail@minamino-kanpou.com
にご連絡下さい。

腎虚(じんきょ)とは

めまい・耳鳴り・聴力低下などの耳の異常は、中医学では五臓「腎」の衰えと考えます。五臓「腎」は、「先天の本」といい成長と老化、生殖器系、泌尿器系、耳、骨、髪などと関係が深い臓腑です。

腎虚(じんきょ)とは、五臓「腎」の機能が衰えている状態老化現象の聴力の低下・性機能障害・泌尿器障害・脱毛のほか、更年期障害、冷え、腰痛などの症状が現れてきます。

腎を補う

腎には、腎陽(じんよう)と腎陰(じんいん)があり、陰が不足しているのか、陽が不足しているのかを見極めて、治療方法・漢方処方を決めていきます。

 主な症状治法
腎陽虚物忘れ、聴力低下、
耳鳴り、めまい
夜間頻尿、疲労、
腰痛、腰がだるい
冷え、ED、不妊
明け方下痢
温補腎陽
腎陰虚不眠、多夢、性欲の乱れ、月経不順、寝汗、のどの渇き滋補腎陰
腎精不足足腰がだるい成長が遅い、ED、不妊、若年性更年期、年齢より老けて見える、骨が弱い補腎填精

滋腎通耳湯は、主に腎陰虚に対する漢方薬となります。

抗老化(アンチエイジング)=補腎

アンチエイジングのことを中医学では「補腎」といいます。
どなたでも、年齢とともに五臓「腎」は衰えていきます。同年代でも髪の毛が多い人、シワの少ない人、閉経が遅い人、同年代よりも若く見える人、骨年齢が若い人は、腎が衰えにくい生活や腎に良いものの摂取(食材や漢方薬、健康食品など)をしています。

逆に、40過ぎてから髪が薄くなってくる、月経間隔が長くなる、シミ・シワが増えてくる、人より老けて見える場合には、腎の働きを低下・消耗させる生活をしていると考えられます。

腎虚は誰にでもやってくる身体の変化です。少しでも遅らせ、いつまでも若く元気に過ごすために補腎を健康維持のために始めてみませんか。いつでもお気軽にご相談ください。

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